想像以上に面白すぎた狂言

もう先月の話になりますが、人生初、狂言を観てきました。

埼玉県の行田市で、野村万作・萬斎さんが毎年狂言公演を行っているのは知っていたのですが、やっと今年初めて行けました。行田市の忍城が舞台となった映画『のぼうの城』で野村萬斎さんが主演されてから、毎年行田に来てくださっているようです。

 

『のぼうの城』は、地元が舞台になっているというだけでなく、内容的にもとても面白いもので、特に野村萬斎さんの演技が素晴らしく、いつか狂言も観てみたいとずっと思っていたのですが、今年がそのタイミングだったようです。

 

日舞をほんの少しだけかじったにもかかわらず、能も狂言も歌舞伎すら観たことがなく、そしてそうした伝統芸能は敷居が非常に高いし、ちゃんと予習をしなくては(したとしても)観たところで全く理解できない、と思っていました。

そして、しっかり予習をしておこう、、、と思っていたのにものすごいバッタバタの日々で結局舞台始まる5分前に席に着き、急いでパンフレットを流し読みしても読み切らず、、、あー、結局よくわからない、、、というままはじまり、、

 

まずは野村萬斎さんのご挨拶。

こんなに声低かったっけ!?とまずびっくり。

そしてここ行田の話題を織り交ぜながらの自然な親しみやすいごあいさつ。

まずもうここで、萬斎さんて、素敵。

と、ハートに火がつきました笑

 

当たり前だけど、立ち居振る舞いがすでにもう美しいのです。

というのも、席が、かなり舞台の端の方ですが一番前の席だったので、よく見えること。。

 

そしてあいさつの後は、別の方が今回の3つの演目の解説をし、これまた面白おかしく、どのポイントが見どころか、この返しの言葉が変わっているのでちゃんと見逃さないよう、など、非常にわかりやすく笑いのポイントなども教えてくださり、全然読まなくても大丈夫でした。これ毎回狂言の舞台だとやるのですかね?地方公演だからかな?

そして、笑うところはちゃんと笑っていい、とのことで、そんなに笑いのポイントがあるのか?となんとなく思っていましたが、、、

 

 

おもしろすぎる!!!

 

ドリフか?よしもとか?

というくらい、滑稽でおもしろ可笑しいもので、ゲラゲラと笑ってばかり!

そしてその合間の「間」がまた素晴らしい。

厳かな静寂な時間と滑稽な愉快な時間の絶妙な入り混じり。

完全に舞台に引き込まれ、あっという間の2時間でした。

 

1つ目の『梟山伏』は、萬斎さんの息子さんが梟に取り憑かれて、梟のように鳴く姿がとてもおもしろかわいらしく、2つ目の萬斎さんが出演された『悪太郎』は、萬斎さんの演技が、滑稽さの表現が非常に素晴らしく面白く美しく、惚れ惚れしてしまいました。さすがでした。

最後の人間国宝・野村万作さんの『福の神』は、もう、万作さんが出てきただけで空気が変わってしまうような何か厳かでいて柔らかく温かいエネルギーに満たされ、ちょうど端っこすぎてよく見えなかったのですが、そういうエネルギー体を感じるようなものでした。

 

こんなに面白いものを今までなんで観てこなかったのか!!

 

と後悔してしまうほど、狂言の世界に一気に引き込まれました。

 

コメディなんですね、狂言て。

『能』は悲劇で、『狂言』は喜劇なんだそうです。

知らなかった!

そして歌舞伎はアクション映画みたいな。

そういうくくりだったのか、と、日本文化のことを本当にまだまだ知らないな、と、反省しつつ、自分の文化の刺激的で感激的な再発見でした。

 

日本舞踊をほんの少しやっていたため、能の歩き方、の練習をさせられたりしたこともあったり、国立劇場で日舞の人間国宝の舞台を観たりもしたことはありましたが、やはりその文化の、超一級レベルの方々の舞台というのは、非常に心に深く響くものだなと、「本物」の凄さを改めて実感しました。

 

やっぱり日本人は日本の伝統文化を行うのが、自然であり、奥深い。

やっぱりストリートダンスとかじゃないよねー、と思います。

日本の小・中学校で、どうしてそういうダンスが科目に入っていて、日本の能や狂言や日舞なんかが入らないのか、あまりにも不思議でたまりません。やはり日本人は、日本の伝統芸能、道もの(弓道・剣道など)などを行ったり触れることで、自分の文化を受け入れ、その素晴らしさを知ることで、それは自ずと、自分を受け入れることにつながっていくのではないかと思います。

 

世界的にみても、日本人は世界でダントツ「自己否定」をする人たちらしいですね。

 

これほどまでに成熟した伝統文化があり、自然にも恵まれ、災害などはありますが戦争もなく、世界的にみたら圧倒的に豊かで幸せな国のはずなのに、そこに住む私たち日本人は、戦後の西洋化政策のせいなのか、はたまた非常に謙虚な性質だからなのか、西洋の方がすごい、かっこいい、日本はダサい、日本の文化は古い、自分はまだまだだ、自分なんてダメだ、、という、自国否定、自己否定、自分キライ、自分を受け入れられない感が、非常に強いようです。

それはやっぱりあまりにも戦後に西洋化されてしまって、古き良きものが壊され捨て去られ、そこにあった精神性までも失われてきてしまったせいなのではないかと、個人的には思います。

 

そういう私も、すごくそうでした。

自分に自信がない、自分なんて、、という否定がとても強かった。

でも、ヨーガを練習し続け、徐々に体も心も安定してきて、だんだん自分の軸が定まり、そして同時に日本の文化を知れば知るほど納得し、腑に落ち、日本が好きになり、自分が好きになり、自分に自信がついてきたように思います。

 

そして、今までトータル30カ国旅をしましたが、チョロとかすっただけの国もあれば、住んだり、長く滞在したり、TVの取材で滞在する国もあったりした中で、そこで出会う人々や文化に触れ、どこも個性的でユニークで奥深い部分がありましたが、私が日本人だからなのか、やっぱり日本の伝統文化や精神性の高さは、世界に自信を持って誇れる、かつ世界でも稀な素晴らしいものだと実感しています。

 

私たちは、あまりにもそれを忘れてしまっている!!

 

人は平和すぎて、モノに溢れすぎると、本当に平和ボケして、非常に稀で素晴らしい文化をないがしろにし、いつも当たり前にあると思っているとても大切なことを適当に扱ってしまうように思います。

 

そして失って初めて気付く、その素晴らしさ。ありがたさ。

 

日本が変わっていくためには、まず、私たちが、自分たちの文化を受け入れ、自分を受け入れ、自信を持っていくことから始まるのではないかと思います。

 

 

 

っと、狂言からこんな話につなげるつもりはなかったのに、

お盆休みで時間が久しぶりにたくさんあってついついアツく語ってしまいました、、笑

 

野村萬斎さん、2020年のオリンピック開閉会式の演出する総合統括に就任されたようですね。狂言師を統括に持ってくるなんて、粋ですね。とても楽しみです。「和の精神で」と会見でおっしゃってました。

 

 

なんで日本で今オリンピックなんかやるんだ、、と決まった当時は思っていましたが、

何か、必然的な、私たちに必要な大きな流れのようですね、

 

莫大なお金が動くビジネス的・物質的な面に対して嫌悪感がありましたが、その裏側には、もしかしたら「和の精神」の再発見に繋がる、大事なターニングポイントでもあるのかも知れません。

 

 

2020年あたりから、何か、大きく、一人一人の内側から変化が起きてきそうです

 

 

 

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