ではその「間」とは?
となんとなく先週からあれこれ考えていましたが
「間」をみるというのは、そこに無限のものをみる、しいては
「宇宙をみる」ということなのではないかと。。
「間(ま)」が見えるというか感じる瞬間というのは、「ふっ」と自分というものがなくなるというか、その空間に溶けいってしまうような感覚で、いつも完全に自分を取り仕切っている自我(エゴ)が消えてより大きなものの一部になってしまうような、そんな感じなのではないかなと思い始めました。自我が消えることでその空間そのものに、大きく言ってしまうと宇宙そのものになる、宇宙とつながるということなのではないかと。だから、その瞬間というのはその存在が限られた有限の存在から無限の存在に感じられるのではないかと。。
その瞬間を身体的にみると、身体の余計な緊張や力が抜けていながらも必要なところにだけはちゃんと力が落ちていて、それでいて芯、軸がしっかりとある。ヨーガのアーサナ(ポーズ)の型がビシッと決まった上に余計な力が完全に抜けるとプラーナ(氣)がスーッと全身を流れるのと同じような感じ。そして呼吸は深くありつつもその瞬間は吸ってもいない、吐いてもいないような、吸気と呼気の「間」のような状態。
前に読んだ斎藤孝著の「呼吸入門」という本に少し似たようなことが書いてありました。
能の「カマエ」について
「からだ全体の力を解放し、腰なら腰というただ一点に意識と緊張を集めすべての動きや発生のもとになる呼吸を調整して、舞台上のあらゆる行動における存在感といったものを把握することである、とでもいえばよいだろうか。」
(『観世寿夫著作集二 仮面の演技』より)
そんなことをあれやこれや考えながらヨーガと舞の練習をする今日この頃。
今日も平和に練習ができることに改めて感謝です。