宮城へ〜 その4 石巻の飲み屋で

5/5夜、石巻最後の夜となる日、友達と二人で石巻の街をはしご飲み。

1軒目は石巻立町復興ふれあい商店街にあるお洒落な飲み屋さん  SANGIさんへ。

そこで話しかけられたのは同じく石巻の駅前の方で「おはなやさん」というお花屋さんを営む60代のおじさま。なんともいいことを言っていました。

 

「今年の桜はなんだか元気がなくてさみしそうだった。でも、今日、今年になって初めて山が笑ってたな〜。」

と。

私と友達二人ともに、

「山が、笑った!?」と。

 

その日はとても温かく、そして桜が散って新芽が顔をだし、山が新緑に満ちあふれてなんとも気持ちのいい日で、私もその春のよろこびを感じていたので、すごくその気持ちがよくわかったけど、「山が笑った」というおつな表現がなんとも素敵に響いて、私たち二人とも嬉しくなってしまいました。

 

今年の冬は厳しく長かったこともあり、被災地の方々にとってはより待ち遠しい春だったことだろうと想像すると、余計に春の歓びを感じられたのだと思います。山が笑うとは、なんとも日本人的な美的感覚の表現です。

 

「お花屋さん」は石巻で震災後早々にお花屋を再開した方です。

「石巻は本当にいいところだから、またぜひ来てよ」

と最後に言っていました。いかにも東北の方といったとても穏やかで優しそうな東北弁なまりの言葉に、とても温かい気持ちになりました。

 

そして2軒目。街をぐるぐるぐるぐる回り続けて最後に決めたところが「千晶」。

もちろんママさんは千晶さん。こじんまりとカウンター席のみの小さな居酒屋に、とびきりの笑顔で迎えてくれる千晶さんがいる。ちーねえの元に多くの人が会いにくる。彼女の元の居酒屋も津波により全壊し、去年の9月に新しい場所で小さく始めた居酒屋だそう。自分はすぐに店が始められてとてもラッキーだと言っていました。

「みんながここにきて、ちょっとでも笑顔になって元気になってくれればいいのよ!」

と満面の笑顔で話してくれた。

 

「とにかく、いっぱいの人に石巻に来てほしいんだよね。とにかく、この1000年に1回くらいのすごい津波がどんなだったか、それを実際に目で見て、伝えていってほしいんだよ。だってこんなすごいことないんだから。それで、これを忘れないで、後世に伝えてってほしいの。」

 

石巻に来て受け取ったもうひとつの大きなメッセージがこれでした。

 

自分で実際に来てみて、もう大方片付いているにしても、津波の痕跡や瓦礫の山々、壊れかけた建物、残骸などを実際自分の目で見ることは、映像を通してみることと全く違い、自分の深い部分に働きかけられたような感覚。

初めてインドのガンガー沿いで火葬が行われているのを真横でずっと見ていたときの感じ。

 

「無常」や「死」というものをアタマでは理解していたつもりだったけど、そういうことに直面すると、アタマを超えて体感させられていることに気づき、言葉に表現できない深い部分での理解をする。

 

そして、満面の笑顔で被災者の仲間やボランティアや観光客を迎える千晶さんやお花屋さん、のみ屋さん、そして最後の日に行った石巻の小さな昔ながらの銭湯のおばちゃん、そして出逢った被災地の方々とお話して、人間の強さ、たくましさ、精神性の深さを強く感じました。大変な境遇にあった方々だからこそ、芯から強く、そして人にやさしくなれるのだと思います。

 

ぜひ、多くの方々に被災地へ足を運んでいただきたいです。

まだ行かれてない方、機会があったらぜひ行ってみてください。

 

宮城では本当に多くの学びをいただきました。

ありがとうございました。

 

5/5 石巻日和山 鹿島御児神社 にて行われた「ひかりの芸術祭」にて

 

may all beings in the devastated area live in peace

om shanti

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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